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舛添知事が描いているのは「都議会解散後、みずから辞職」による都議選・都知事選のダブル選挙では?

都議会の話

こんばんは、おときた駿@ブロガー都議会議員(北区選出)です。
時刻は深夜1時、ようやく議会運営委員会が終わってブログを書いています。

現時点では明日の本会議にて、不信任案が可決される見込みです。
不信任案が可決されると、舛添知事は議会を解散する公算が高いでしょう。
明日の開始ギリギリまで、関係各所から舛添知事の自発的な辞任を促す説得が続きます。

舛添氏公私混同疑惑 不信任案成立へ 全会派が賛同、舛添氏「辞職」を受け入れず(産経新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160614-00000537-san-soci

ちなみに、不信任に対して知事が議会を解散させても、
選挙後に再び集まった議会にもう一度不信任案をつきつけられると、
今度こそ知事は選択の余地なく自動失職します。

今回、議会側に過失がないのは明らかですから、
都議会議員選挙をやっても舛添知事を支持する議員が増える理由はなく、
再び不信任案が可決されて失職することは明らかです。

なので、舛添知事が議会の解散を示唆するのは
まさに「逆ギレ」とも言える暴挙にしか思えないのですが、
その理由がどうにも腑に落ちませんでした。

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リオに行きたいだけとも思えないし、都議会自民党への意趣返しでそこまでやるか?と。
しかし、一つだけありえるシナリオが浮かびました。

都議会を解散した後、自らも辞職する。
そして、都議選と都知事選のダブル選挙に調整する。

舛添知事側の理由はこうです。

確かに私は都政を混乱させたが、自身の行為に違法性はなく、説明責任は果たした。
不信任案の可決が正しいとは思えない。よって、議会は解散する。

しかし、選挙が続いてこれ以上都政が混乱し、
また選挙の費用が莫大なものになることは耐え難い。
そこで、私も責任をとって自ら辞職し、選挙日は同日とする。

不信任案を受け入れる、あるいは自ら単純に辞職するのは、
自分自身にそれに相当する非があったと認めることになります。
プライドの高い舛添知事は、それがどうしても受け入れられないのでしょう。

加えて、自分をここまで追い込んだ都議会に、なんとしても一矢報いたい。
しかし、落ち度のない議会を単純に解散させて、「史上最低の都知事」という
汚名を被ることもできれば避けたい。

これらすべてを満たせる選択肢が、
上記の解散→自ら辞職でダブル選挙です。

日本人は「潔く身を引いた」というスタンスに寛容ですから、
選挙費用の節約と相まってなんとなく、悪者のイメージを削ぐことができるというわけですね。

もちろん上記は、情況証拠から考えた私の推測に過ぎませんし、
選挙が1回で済むとはいえ、政治的空白による大混乱は避けられません。

これを回避するために現在、あらゆる交渉が仕掛けられているものと思います。
最後の最後に舛添知事は、政治家としてどのような決断をされるのでしょうか。

不信任案提出を決めた立場の人間として、厳かにその結果を待ちたいと思います。

ちなみに、自らの延命の理由に自分の子どもを出したことや、
涙を見せたことは極めて不適切であったと私は思います。

9月辞任という「落とし所」で決着をつける道はありましたし、
それを自ら閉ざしてしまったのはほかならぬ舛添知事自身です。
(昨日も今日も、最後まで自ら辞職するという選択肢を口にしなかった)

ただ、本当に舛添知事の子どもに被害が及んでいるのであれば、
それはあってはならないことだと思いますし、舛添知事個人の政治責任が
家族その他の関係者に及ばないことを強く望むもの
です。

そして最後に、改めてこのような事態を招き、
都政を混乱の極みに陥らせていることを、議会の一員として都民の皆さまに
深くお詫び申し上げたいと思います。誠に申し訳ありませんでした。

今日はこのまま都議会内で仮眠し、
新しい情報を待ちつつ対応していきたいと思います。

それでは、また明日。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 40歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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