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政治資金疑惑で再び炎上した舛添知事へ、ここから起死回生の策を提案してみる

都議会の話, ,

こんばんは、おときた駿@ブロガー都議会議員(北区選出)です。
昨日の報道番組「ニュース23」で、舛添知事がこれまでの強気な姿勢を撤回。
公用車の使用用途や海外視察の費用を見直しを明言したことが話題になりました。

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(うちのテレビがSONYであることがバレる…!)

この突然の翻意の理由は、

●世論に耐え切れないと政治判断した
●続報があることを恐れて先手を打った

のどちらか、あるいは両方ではないかと思っていましたが、
その予測は残念ながら的中していたようです。

舛添都知事に政治資金規正法違反の重大疑惑!
http://shukan.bunshun.jp/articles/-/6133

この報道が出るとわかっていたので、二面展開は無理だと悟った舛添知事が、
都市外交・公用車の問題は火消しをしておこうと考えての行動だったのでしょう。
ですが、その謝罪の中身についても、

「事務方に任せきりにしていた」
「ファーストクラスを使うかどうかは、今後もケース・バイ・ケース」

という到底納得しがたい内容となっており、
ダブルでの炎上が必至となっている状況です。

政治資金の疑惑については今後どういった展開になるのか、正直わかりません。
舛添知事はこれまでも、新党改革時代の政党助成金使い込み(借金返済・美術品の購入)について
取り沙汰されてきましたが、すべて「法の範囲内」ということで乗り切っています。

こうした政治資金関連の捜査は、世論を見て行われることも敢然たる事実であり、
明日以降の記者会見での対応と、それに対する世間の反応次第になってくるでしょう。

そこで、何より私は都議ですので、国会議員時代の政治資金の問題はひとまず置いておき、
ご自身の都市外交・公用車の利用において非を認めた舛添知事が都政において、
トップリーダーとしてここから行うべき策を僭越ながら提案したいと思います。

1.ファーストクラスの利用をやめる

なんかもう、当たり前過ぎて触れたくもないんですが…。
ビジネスクラスを使っても「疲れが取れなくて」ビジネスができないのなら、
そりゃあアナタ引退しろってことですよ!体力の限界です。

火消しをするつもりなのにここで謎に突っ張った舛添知事は、
今からでも遅くないのでファーストクラス利用を撤回すべきです。

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何度でも言いますけど、
一流都市であるロンドン市長の姿勢を見習って下さい。

過去記事:
衝撃!ロンドン市長の東京出張と比べてみたら、舛添知事の豪遊っぷりが一目瞭然だった
海外出張経費について、ロンドン市から返信あり!文字通り、舛添知事の豪遊とケタ違いだった…

2.海外出張規定・公用車利用規定のルールを見直す

散々っぱら「ルール通りなので問題ない!」と強弁しておいて、
今後は利用を控えます・事務方に指示します、だけではまったく筋が通りません。
政治家というのは、ルールを作るのが仕事ですから、

「ルールの抜け穴を悪用する輩がいるので、私の権限でルールを厳しくします。
そして、その悪用していたのは他ならぬ私でした。大変申し訳ありません」

と宣言して、宿泊費や公用車利用のルールをすべて改めるべきです。
それが反省し、真摯に都政に取り組むということではないでしょうか。

3.都有地を都市外交のパフォーマンスではなく、都民のために使う

最後にして、もっとも重要なのはこれ。
結局のところ舛添知事に対して世論が燃え上がるのは、
都民に対して政治を行っているとは思えないその姿勢が原因です。

その最たる例が、都有地の韓国政府への供与でしょう。
韓国人学校に都有地を優先貸与する件が批判を呼んでいることは、
多くの人が承知をしている通りです。

そしてもはやこの韓国人学校への支援は、なんら数値的・論理的な根拠がなく、
朴大統領からの要請に応えるための政治パフォーマンスであることは明らかになっています。

過去記事:
舛添知事の「韓国人学校への都有地貸与」には、数値的根拠が一切ないことが判明

都市外交で「目に見える成果」を手にしたい舛添知事の、スタンドプレイだったわけですね。
出張経費での失態を認めたわけですから、この方向性も全面的に見直し、

「都民のために保育所・特養・障害者支援施設などを優先して検討します!」

と宣言して、都民福祉の向上に全力で取り組むべきです。
過ちは誰にでもあるものですから、真摯な態度と政策で挽回するのであれば、
汚名返上のきっかけになるのではないでしょうか。

以上、批判ばかりしていると怒られるので、
舛添知事が今すぐにでもできる対応策を提示させていただきました。

もちろん、これらのすべてを行っても、
政治資金疑惑が乗りきれるかどうかは定かではありません。
何より明日以降、しっかりと説明責任を果たすことが第一でしょう。

当初から繰り返し指摘していることですが、
やはり公金の使い道というのは、政治家の資質そのものです。

「些末な問題」
「この程度の金額で…」

と見過ごせば、何度でも同じ問題が噴出し、
その度に都政は停滞することになるでしょう。

舛添知事に残り2年弱の任期を滞り無くまっとうしていただくためにも、
都議会は厳しい追及とチェックを継続し、議会でも具体的な提案を出して行かなければなりません。
え、次の任期?それは(以下略)

そしてここまでの展開で、「世論が政治・政治家を動かす」ということが
実感していただけたのではないかと思います。引き続き、都民・国民の皆さまからの
厳しい視線を都政に向けていただければ幸いです。

私自身も継続して調査・情報発信を続けて参ります。
それでは、また明日。

※舛添知事に関する過去記事はこちらから↓
http://otokitashun.com/tag/%E8%88%9B%E6%B7%BB%E7%9F%A5%E4%BA%8B/

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 40歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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