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田母神候補の参戦で、激烈な争いの舞台となった東京12区に残ったもの

選挙の話,

衆院選から一夜明けまして、まずは自分の地元、
東京12区(北区・足立区)の結果から総括したいと思います。

※東京12区の選挙区事情はこちらから
田母神候補の参戦で、激変した東京12区(北区・足立区の一部)の選挙事情
http://otokitashun.com/blog/senkyo/5176/

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「公明党をぶっつぶす!」

の掛け声とともにやってきた田母神候補は
予想以上に得票を伸ばせず(私の予想では5~6万票取ると思っていた)、
ほぼ横並びでありながら最下位という結果になりました。。

ちなみに前回、前々回の選挙結果はこちら。

2009年
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2012年
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青木候補への期待感の凋落とともに、
共産党候補が順調に得票率を伸ばしていることが伺えます。

いくら保守層の票に行き場がないとは言え、「公明党をつぶす」
「公明党に変わって自民党と連携する」などの荒唐無稽な主張は、
穏健保守派の受け皿になりえなかったのでしょう。

では、彼の参戦にまったく意味がなかったのかと言えば、そうとも言えません。

太田さんが前回、前々回と確保していた
鉄の10万票を下回った点については、今後さらなる分析が必要になりますが、
明白に現時点で数値で分かっているのは、無効票(≒白票)の減少です。

前回の衆院選においては、全国トップとなる10.8%の無効票を記録した東京12区。
簡単に数字を拾ってみたところ、今回は4.76%と無効票は文字通り半減しました。

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しかしそれでもなお、比例代表の投票に比べて、小選挙区の無効票数は倍近いの現状です。
北区では比例代表の無効票が4,405票に対し、小選挙区のそれは8,119票となっています。

ちなみに今回の選挙区で無効票がもっとも多かったのは、
橋下市長の不出馬で公明党VS共産党の一騎打ちとなった大阪3区だそうです。
(無効票率約15%)

与党が候補者調整を行い、中道右派・穏健保守派候補が皆無となる選挙区では、
今なお多くの票が行き場を失って彷徨っていると言えるでしょう。

そして、田母神候補の登場が無効票の減少に寄与した一方で、結果として
わが地元選出の国会議員はとうとう、公明党と共産党のみになってしまいました。
(次点の共産党候補が比例復活)

これから区内の様々な行事に行くたびに、
お二人とご一緒するかと思うと、その光景がまだなかなか想像できません。。

政治思想や理念は、もちろんそれぞれの自由です。

しかし、明確にイデオロギーや思想支援団体を持つ国会議員しか存在しない状態に、
私個人としてはどうしても納得できません。本当に「普通の人」の意見や
地元の声が国政に反映されるのか、極めて疑問にしか思えないからです。

2003年9月に二十歳となって選挙権を得てから4回目の総選挙。
小選挙区に関しては、私は一度たりとも納得して投票をできた試しがありません。

いつまで私たちは、消去法で投票を続けるのでしょうか。
棄権票の多さやタレント候補の出現という、ネガティブな話題に振り回されるのでしょうか。

地元選挙区の結果に対して、またも何もできなかった
自分の不甲斐なさに、ただただ唇をかみしめるばかりです。

次の総選挙こそ、私と同じ気持ちを抱く有権者たちが
名前を書きたいと思える候補者が現れるよう、このスタート地点から
自分なりの努力をしていきたいと思います。

勿論まずは自分の職責を果たし、目先の議会活動に打ち込みます。
それでは、また明日。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 40歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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