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鳥越俊太郎氏の逃亡(ドタキャン)で中止になるテレビ討論…そして公約に「築地移転反対」が入らない理由

こんばんは、おときた駿@ブロガー都議会議員(北区選出)です。
選挙戦最初の週末に突入しまして、各候補者が熱戦を繰り広げています。

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(小池百合子候補@有楽町イトシア前)

どの候補者も少しでも露出を増やし、有権者・都民との接点を得るために必死…
かと思いきや、どうやらそうでもない方が約1名いらっしゃるようです。

実は明日17日のフジテレビ「新報道2001」にて、
「主要」とされる3候補が出演しての政策論議が行われる予定で、
小池百合子陣営も緊張感を持ちつつ、楽しみにしながら準備を進めておりました。

ところが、遅い時間になってから番組スタッフより中止連絡が。
こちらも増田陣営同様、鳥越俊太郎氏のキャンセルによるためと聞いています。

【7/18 追記】
こちらの陣営に連絡があったのは前日夕方ですが、
鳥越陣営は15日にはキャンセル連絡をしていたとのこと。
ご主張については併記をさせていただきます。

鳥越俊太郎氏の陣営 「テレビ討論会ドタキャン説」に反論

このドタキャンはいかなる理由であれ、とうてい納得できることではありません。

そもそも鳥越俊太郎氏は選挙戦が始まってから3日間で、
まだたったの4回しか街頭演説会を行っていません。

小池候補も増田候補も、1日5箇所~10箇所回っています。

その一方で鳥越俊太郎候補は、初日も2日目もたった1箇所のみ、
週末も2箇所以上では街頭演説を行わない
ようです。

…この理由は明白です。
記者会見や報道番組を一度でも見た方ならおわかりの通り、
鳥越俊太郎候補はまったく政策を語ることができません。持ってないんだもん。

「東京は出生率が非常に低く、これは将来不安から来るものだ。
 そこで私の重要政策は…がん検診率100%です!(キリッ)
※日経記者クラブでの共同記者会見より、筆者要約

とか、あらゆる確度からツッコミどころが満載です。
どこの保険営業マンですか、この方は。

いや、がん検診率の向上は大事なことかもしれませんけど、
出生率との因果関係は謎ですし、都政の重要政策として
いの一番に持ってくることに違和感は拭いきれません。

こうした候補者ですから、選挙陣営としても

「なるべく表に出さない方が得策」
「すでに知名度は充分あるのだから、このまま逃げきれる」

と考えているのでしょう。
あるいは本当に健康状態が深刻で、
炎天下の街頭演説や早朝のテレビ出演に耐えられないかものかもしれません。

…どちらの事情にせよ、都知事候補者としては完全に失格です。

街頭演説は、都民との対話です。
メディアに出て政策を訴えかけることは、政治家の務めです。

これができない人が、どの口で「あなたに都政を取り戻す」と言っているのでしょうか?
しかも鳥越俊太郎氏には、野党共闘という枠組みですでにしがらみが生まれています

宇都宮けんじ氏とすったもんだして政策協定を結び、
ようやく発表された公約には、宇都宮氏の目玉政策であった
「築地移転の見直し」が入ることはありませんでした。

これは明確に、最終的には築地移転賛成に回った都議会民進党への配慮です。

「アベ政治を許さない」「憲法改正反対」程度しか自分自身に信念がないから、
結局政党の都合や選挙事情で政策すらコロコロと変わっていくことが、
この一点からも容易に想像することができます。

付け加えて言うならば、主要候補の一人が出られなくなったからといって、
コンテンツ自体をなくしてしまうテレビ局側の姿勢にも問題を感じます。

選挙期間中は候補者に差をつけない「横並び報道」になることは理解できますが、
自らの意思で出ないことを決めた候補者に気を使う必要はないと思いますし、
そもそも「主要候補」を恣意的に選別している時点で公平ではないのです。

鳥越俊太郎氏がキャンセルしたなら、上杉隆氏なり桜井誠氏なり、
出たいという人をブッキングしてしっかりと政策論議をするべきだったと思います。
(なお、上記の人選に特に他意はありません。ポスターをしっかり貼ってらしたので)

いずれにせよ今回の一連の「ドタキャン騒動」や、
選挙期間中の活動内容や頻度をしっかりと判断材料にしていただき、
次の4年間の都政を担える人材を選んで欲しいと切に願うばかりです。

明日はまた裏方として動きながら、
18時からの豊洲ららぽーと前の小池百合子氏の演説会に参加予定です。
ぜひ、多くの皆さまと直接お会いできれば幸いです。

それでは、また明日。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 40歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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