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「ネット選挙解禁」は何をもたらすか?

政策

週刊誌「FLASH」で、切込隊長ことやまもといちろう氏と
松田公太さんがネット選挙について対談したそうで。

やまもといちろうブログ
『「ネット選挙解禁」とか「ビッグデータ」などという人たちが多い件で』
http://kirik.tea-nifty.com/diary/2013/03/post-1181.html

アルファブロガーや投資家として、長らくネット界に影響力を持つやまもと氏は
ネット選挙解禁後について厳しい展望を述べられています。

>・ネット選挙解禁というけど、公示日にはある程度投票結果は完成していて、そこから先の選挙戦でネットが使えるとしても「不利ではない状態にする」ことはできても「有利にする」ことはむつかしい。
>・ネット選挙が進むことはより有効な名簿に対するアクセスが効率よくなるという話で、それは選挙戦術的により組織化が進む。組織票に依存している政党は有利になる。
>・ネット選挙自体は投票率改善の役には立たない。ネット上で投票できるわけではない。有権者の消去法による候補者選択を覆すほどのインパクトはない。

とかく「投票率が上がる!」「組織のない少数政党、若手、新人候補に有利になる!」と
明るい側面ばかりが強調されるネット選挙ですが、やまもと氏の主張には頷ける点もあります。

僕もブログから始まりFacebookなどに明るい人間の一人なので、
もちろんネット選挙の解禁は待望しているのですが、確かにネットの活用は

既存の支持層(支援者や友人)の囲い込み、情報交換

には、ローコストですさまじい威力を発揮します。
いちいちハガキやチラシも送らなくていいからね。

でも、新規の支援者開拓につながるかというと、
そうそう上手い方法は思い当たらないというのが正直なところです。

まあ、前者を達成できるだけで
圧倒的に便利になるとは思いますけどね。
(なんで参院選から…ブツブツ。。)

そしてネット選挙解禁の懸念に細かい現場レベルのことを付け加えるとすれば、
選挙期間中のネット(メール)対応についてです。

現場レベルの懸念点として、選挙期間中に
候補者本人へのメールでの問い合わせが爆発的に増えるんじゃないかと思います。

昨年の衆議院選挙の際も、解散から選挙が始まるまでの間、
僕が手伝っていた候補者の方にもいろいろな個人・団体から
政策や方針についての質問がメールで入りました。

なかなか骨太な政策質問には回答に時間がかかります。
でも現在のルールでは、選挙期間中はメールは打てませんので、
始まってしまえばそこに時間を費やすことはないわけです。

ところがこれが解禁されると、選挙期間中も
いろんな人から様々な要件のメールが届くことになり、また返信義務も生じます

これ、実はものすごく候補者の負担になるんじゃないかなーと
密かに心配をしているわけです(スケールの小さな話しですが)。

変な話し、対立陣営の支援者がライバル候補に骨太質問メール攻撃を続けて
PCの前に候補者を張り付かせたり、睡眠時間を削ったりできるんじゃないかと!
なんて恐ろしい!!

しかも、法案の全文が出てないのでまだアレですが、
与党案ですとメールができるのは「政党」と「候補者本人」に限られるので、
厳密にいうと候補者が全部自分で返信しなきゃいけないことになりますよね…。

まあこのあたりは、さすがに本人のメールアカウントなら
事務所スタッフや秘書が代筆しても良いということになると思いますけれど(下記)、

ネット選挙へ 自民が改正案を了承
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130307/k10013036111000.html

>「候補者本人でなくても、スタッフができることを明確にしてほしい」という要望が出されたの対し、
>具体的な利用方法を記した指針をまとめる意向を示し、改正案は了承されました。

いずれにしても、ネット選挙で少数政党や若手候補者に
有利なことばかりではなく、負担が増える可能性は大いにありえるということは
どこかで考えながら進んでいく必要があるなーと思う次第です。

なおみんなの党は、候補者以外の個人にもメール発信を認めるネット解禁法案を共同提出済です。
今後の展開に、ぜひともご注目いただければと思います。

それでは、良い週末を!

■週末(平日も)ボランティア、大募集!

2月中に5万枚のビラを配布する目標を立てましたが、残念ながらあと11.000枚ほど残ってます…
今週末でやっつけてしまいたいです!ご協力いただける方、ご連絡をお待ちしております。
mail@otokitashun.com

■3/10(日)川田龍平さん来る!(街頭演説会)

3/10(日)14:00~15:00
王子駅北口周辺に置きまして、川田龍平さんの街頭演説会を予定しております。
お時間のある方は、ぜひとも足をお運び下さいませ!チラシ配りのスタッフも募集しています。

※場所、時間帯は変更になる可能性もございます。

個人献金のお願い
ボランティアスタッフご登録のお願い
音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 40歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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