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「選挙制度」はいつだって未完。でもわざわざ理想から遠ざかるってどうなの?!インターン生も垣間見た「ブラックボックス」と訣別し、都民が作る新しい東京へ!【インターン生日記】

インターン生日記

こんにちは。インターン生のこまつです。夏休みなのに、そんな気が全くしないほど充実した日々を送っております。

8月中に選挙の総括の記事を!と言われており後回し後回しにしていたらすでに他のインターン生の記事が公開されているではありませんか!

日記書くぞスイッチがやっと入りました。。(ごめんなさい)

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さて、今回のお題は参院選・都知事選の総括

65,000円の返還請求で話題の(?)前知事が知事の座にしがみついたせいで7月は参院選、都知事選とひと月に2回も大きな選挙がありニュース番組でもひっきりなしに選挙の話題が報じられる、そんな一ヶ月でしたね。

中でも、参院選から初めて18歳選挙権が始まったこともあり、「高校生が投票に」という姿もかなり報じられていました。

いや、ほんとは私と同じ95年度生まれ世代も初投票なんだけどな……(小声)

今回は参院選・都知事選いずれも、ビラを配ったり、ポスターを貼ったりと「選挙の応援」なるものを体験させていただきました。

このへんは、他のインターン生が記事にしてくれていると思うので(?)、今回わたしは、ちょっとお堅く「選挙制度」について注目したいと思います。

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先ほど18歳選挙権が開始した、とご紹介しましたが、今回の参院選から「合区」(ごうく)とよばれる制度も始まっております。

関東圏に住んでいるとなかなか馴染みがありませんが、鳥取県と島根県、徳島県と高知県がそれぞれ1つの選挙区となりました。これは憲法で保障されている投票価値の平等を守るため、「一票の格差を解消する」ことを目的に、始まりました。

A県では 100万人
B県では 50万人
C県では 150万人

の人口がいた時に、A〜Cいずれの県も一人国会議員を選出する、としたらC県の人は「B県の割合に倣うなら、うちの県は3人必要だろう!(怒)」となるわけですね。

ならばA県・B県をセットにして1つの選挙区にすれば、A・B県とC県、どちらも150万人に一人、代表を出すことができて平等だね、という話になるわけであります。これが合区です。

当の候補者たちは、「選挙区が広すぎて大変だっ!」「合区はもうやめよう!」って感じらしいですが。。(苦笑)

さて、先ほどの件、人口がキリ番だから成り立った例です。○○区は20万人ぴったり、□□区は30万人ぴったり、なんてことは実際にはありえないわけです。

タイトルにもつけた通り、まさに選挙制度は「未完」であり続けるわけです。未完であるからこそ、もがき続けながらも、その時折でベストな選択肢を追い求め続けるべきだと思います。

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が、なんということでしょう!

舛添問題のドサクサに紛れて(?!)投票価値の平等という憲法の要請をまるで無視した横暴が都議会で通っているではありませんか!!!怒

東京新聞:都議会検討会の議員定数案「2増2減」 逆転選挙区まだ6通り
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/list/201605/CK2016052602000165.html

はい、わたくし、しっかりと傍聴しておりました。

一票の格差の是正を、というのに、新宿区と北区で逆転選挙区が新たに作られるのです。新宿区と北区では、新宿区の方が北区より人口が少ないにもかかわらず、議員定数が多い!

前述の通り、完璧な格差是正は事実上不可能ですが、せめて、新宿区と北区を同数とすべきだったのではないでしょうか。

そう。ブログをお読みいただいている皆さんは、ご承知おきの通り、北区選挙区はまさに「おときたさんの選挙区だ!」ということもありますが

それを抜きにしても、誰がどう考えてもおかしな問題です。北区民のみなさんは声を大にして怒るべき、と言っても過言ではないでしょう。

舛添問題に揺れる第二定例会、提案者の自民党都議は新たに逆転が生まれることについて「新宿区は昼間人口が多いから」といいました。

は?!

会社や学校があるからとはいえ、そこに住んでいなければ投票は出来ませんよね。ええ、茨城に住んでいる私の元には都知事選の投票所入場券は届きませんでした。こんなこと言うまでもないですが。。。

全く理不尽な説明(いやそもそも説明になってない……)に都議会や都政が「ブラックボックス」「誰がどのように決めているか分からない」と呼ばれる その一部を垣間見る機会となりました。

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あっという間に9月となり、都知事選からも一ヶ月が経ちました。

小池都知事のもと、「都政改革本部のスタート」や「豊洲移転の延期・見直し」など、着実に「東京大改革」は動き始めています。

豊洲移転のニュースへの反応を見ていると、「見直しは当然!」という賛成意見もあれば、「小池知事は判断を間違えた」といった論調の反対意見も見られます。

かつて、選挙「後」に都政課題がここまで議論されることはあまり多くなかったので、 政策の賛否や費用対効果の課題も確かにありますが、私は嬉しい気分になりました。

知事をはじめとする都庁が、そして都民の「代表」である都議会が、きちんと一人ひとりの都民の方向を向いた都政を目指しているか、今後もしっかりとアンテナを張って、チェックし、意見を発信し、議論をしていきましょう。

選挙が終わったら終わり、ではなく、選挙が終わった後こそスタートです。 都民一人ひとりが作っていく都政に一歩近づいた、そんな実感を覚える夏の日です。

小松 樹英 プロフィール
地元の茨城と、大学のある東京の遠距離通学をこなす、大学3年生の20歳。 趣味は、プチ旅行でおいしいお店やおもしろスポットなどの穴場を発掘すること。地元を走る鉄道の廃線を機に小学6年の頃から地域の課題に興味を示すように。これをきっかけに中学・高校では「公共交通とまちづくり」について研究。現在、大学では都市政策を専攻しており、将来は地域の課題解決のために役立つ存在になりたいと考えている。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 40歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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