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みんなの党への入党経緯を振り返ってみる

お知らせ

みんなの党分裂 江田前幹事長ら14人が離党届
http://seiji.yahoo.co.jp/close_up/1433/

この事態を受けて何を発信するべきか色々と迷ったのですが、
今こそ入党した当時の話しを書く時なのではないかと思い立ちました。

思い返せば2010年の暮れ。
政治家になろうと思っていたものの、コネも地盤も何もない私は

「とりあえず、各政党が主催している政治塾のどれかに入ろう!」

と思い立ちました。
その時に候補にあったのは、自分の思想信条・政策理念から
「自民党政経塾」か「みんなの政治塾」の二択でした。

その中で後者を選んだ決め手は

1.政策のより近さ
2.若者への近さ
3.しがらみのなさ

の主に3点です。

2点目と3点目から説明を始めますと、当時いろいろなイベントに顔を出して、
政治家の街頭演説も数多く聞くようにしていたのですが、

「いま一番かわいそうなのは、若者ですよ!!」

と繰り返し繰り返し叫んでいたのが、渡辺代表でした。
一般的に投票に行かない若者に対して訴えかけたり、
若者向けの政策を叫んでも政治家にとって票にも得にもなりません。

それでも、当時の渡辺代表はどんなイベントでも、
僕以外に誰も若者が見当たらないような会場ででも、

「若者がかわいそうだ!」「未来をつくるのは若い世代だ!」

ということを主張していました。
そんな代表の姿に、なんだか信頼がおけそうだなーと
漠然と感じていたことを良く覚えています。

そして、しがらみのなさ。

「政治とカネ」の問題や特定組織との
癒着にウンザリしていた自分にとって、

「企業団体献金は受け取らない」
「あらゆる企業・団体・組合からの応援や推薦は受けない」

という方針を掲げる政党は、とても新鮮に思えました。
また、リアルに選挙に出馬というのを考えて情報収集をしていると、

「自民党から出ようとすれば、お金がいくらあっても足りない」
「運良く公認を取れたとしても、まずは区議を最低10年以上。いきなり都政・国政なんてありえない」

という自民党サイドの話を聞くにつけ、
しがらみばかりの印象はますます強くなっていきました。

その点、当時のみんなの党の地方議員や候補者には年齢が近い人も多く、
まさに「経歴不問」といった感じ。カネやコネがない方たちも
大勢公認を勝ち取り、実際に議員になって活躍していました。

「ここなら区議からと言わず、都政や国政の公認がもらえるかも…!」

そんな風に邪に感じたこともよく覚えています(苦笑)。
そして思惑通り(?)、フェアな論文試験・面接審査を経て
都議選の公認をもらい、私はいまの立場に至るわけです。

実際にいまもみんなの党は非常に風通しが良く、
私のような若輩者でも活動がしやすい環境です。

「あんなにブログで好き勝手書いてて、党から怒られないの?」

なんて心配をよくいただくのですが(笑)、一切ありません。
それどころか、色々な役職や仕事をどんどん任せてもらっています。

こんな私が楽しそうに仕事をしていること自体で、
みんなの党の社風(党風?)を感じ取っていただけるのではないでしょうか。

最後に、「ブレた」と言われる政策について。

私はもともと、リベラルではなく保守的な思想の持ち主です。
そんな自分から見て

国家観は保守(集団自衛権容認、国防力強化)
×
小さな政府(脱官僚、規制緩和、民間重視)

という政策志向はみんなの党だけであり、
自分にとって一番近くて魅力的なものでした。
ちなみに自民党はこの政策軸でいうと

国家観は保守(集団自衛権容認、国防力強化)
×
大きな政府(官僚主導、既得権益、公共重視)

です。

つまり今回、「自民党に擦り寄った」と言われる
秘密保護法の一連の流れですが、ここに関してはもともと
みんなの党が志向していた部分であり、アジェンダにも掲げていたものなのです。

私は政策を学習するみんなの政治塾の卒業生であり、
衆院選でも参院選でも候補者の政策立案に携わった「政策マニア」です。
その自分から見てみんなの党は政策的にはまったくブレていません

まさに是々非々で、自民党の「大きな政府」の部分に
歯止めをかける存在になるのも重要な役割になってくるでしょう。

長々と書いてまいりましたが、結論として
私はみんなの党を離党いたしません

色々なお立場でお考えはあると思いますが、
上記の通り今のみんなの党は少なくとも私にとっては

「活動がしやすく」
「政策的にもズレていない」

組織です。
党所属の都議会議員として、課題が山積みの都政で
やるべきこと・やれることはまだまだたくさんあると思います。

もちろん、課題がないわけではありません。
時に

「ベンチャー政党」

と揶揄されるように、組織体系はまだまだ未熟。
自由放任なのが災いして、情報共有手段や党員の育成方法も確立されていません。
(そんなところも、古巣の外資系企業に似ていて居心地が良かったりするのですが)

今回袂を分かつた方々には、懇意にしている方・尊敬している方も大勢います。
彼らなりの信念に基いて重大な決断をされたのだと思います。

ただ、私自身はまだ議員になって半年未満、
企業でいえば半人前以下の新入社員。

「少なくとも3年はやらんと、会社のことはわからない」

という民間の常識が政党に当てはまるかはわかりませんが、
私はこれからもみんなの党の一員として政策を研磨していきたいと思います。

この度は所属政党の騒動で、皆様にご心配をおかけして申し訳ございませんでした。
今後とも変わらぬご指導ご鞭撻をいただければ幸いです。宜しくお願い致します。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 40歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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