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ルールは「オープンにすること」。これ一つで、たいていのことは事足りる!

日々のこと

昨日はまた、政務活動費について週刊誌からの取材を受けました。
都庁の控室で対応していたら、会派控室のスタッフから

「また政務活動費ですか!うちの親、オトキタさんは
 政務活動費の話になるとメディアに出てくる議員だって思ってますよ(笑)」

と言われました(苦笑)。
ブログ記事を見てから取材依頼を下さるメディアは非常に多く、
まあその意味でもブログを書いていて良かったなと思います。

政務活動費関連の過去記事はコチラから。
http://otokitashun.com/tag/%E6%94%BF%E5%8B%99%E6%B4%BB%E5%8B%95%E8%B2%BB/

この政務活動費といえば先日も大阪のとある市議が、
高級車「レクサス」のローン代に充てていた事例が発覚しまして、
そのことについても既にコメントを述べたところです。

【メモ】政務活動費でレクサス購入の地方議員…
http://otokitashun.com/blog/memo/8145/

こうした情報発信をしていると、

「他の議員のことなど、どうでもいいだろう!」

というお叱りを受けることが非常に多いのですが、
私が「政治とカネ」についてセンシティブに反応するのは、
こうした一部の不適切な対応が政治家全体への不信を招くからに他なりません。

政務活動費は、こうした政治家たちの悪行の積み重ね(!)から
「性悪論」に基づいて、非常に厳しいルールの元で運用されています。
都議会なんて、おかげさまでめちゃくちゃ使い勝手が悪いです…。

多くの議員たちはそのルールの下で厳格に政務活動費を運用し、
経費が認められない議員活動の中でなんとかやりくりをしています。

しかし、どんなルールを作っても、すべてを防ぐことはできません。
(「ミス」なのか「故意」なのかは存じませんが)

そして高級車やカラ出張の事例が出てくる度に、

「これだから、カネに汚い政治家どもは…」
「政務活動費なんて、もっと減らせ、ゼロにしてしまえ!」
「いっそのこと、使えない議員の数も減らそう。地方議員なんてゼロでいい!」

という論調が巻き起こることになります。
そのたびに非常に悔しい思いをすることになるのですが、
眼前にこんな事例が多々あれば、反論することもままなりません…

このような「政治とカネ」の問題に、解決の糸口はあるのでしょうか?
ずばり、あります。

以前から何度も提言をしておりますが、
議員の政治活動に係る費用を徹底的にオープンにすること。
具体的には「ネット公開」、これしかありません。

どんな細かく厳しいルールを設けたところで、
悪いヤツはその抜け道を探しますし、ミスをする人はミスをします。

しかしそれは、一時的にメディアを賑わすことはあっても、
やがては風化され、「衆人監視」の役割を果たすことはできません。

ですが、過去にも遡って「24時間」「いつでもだれでも」見られる環境下に、
政務活動費を初めとする政治家の金銭管理を公開しておけば、
その効果は計り知れません。

実際に、都道府県議会で始めて「ネット公開」を導入した高知県議会では、
政務活動費の返還額(未使用率)が約3倍にもなったことが報じられています。

政務活動費の「ネット公開」で返還額が急増 高知県議会で進む透明化
http://getnews.jp/archives/1028884

「情報公開」というのは、これほどまでに威力を持つものなのです。
成熟した民主主義社会・高度情報化社会である我が国では、
これが「当たり前」であるべきではないでしょうか。

お金の使い道やルールを政治家同士が議論をして決めようとすれば、

「ここはこうするべきだ」
「いや、その点には配慮をするべきだ」

など百家争鳴になり、結論に至ることはまずありません。
だからこそ、

「オープンにすること」

このただ一つの原則だけを決めて、
あとは衆人監視の圧力に身を任せ、政治家は選挙で審判を受ければいいのです。
(レクサスを借りることは妥当かどうかとか…)

都議会でも秋から議会改革を議論する「都議会の在り方検討会」が開催されますが、
その場でもこうした情報公開を強く訴えていきたいと思います。

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なお、私の昨年度の政務活動費の使用用途は昨年同様に
8月頃には自主的にネット公開予定です。今年は領収書も一緒に公開!…できるはず。

それでは、また明日。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 40歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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