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みんなの党は、「しがらみがないから」解党してしまったのか?

日々のこと

11月も最終日です。
一昨日の11月28日を持って、正式にみんなの党は解散手続きが取られました。

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写真引用元

すでに党のことについては幾度も触れておりますので、繰り返すことは致しません。
(党についての過去記事はこちら

一方、解党が決定してから様々な有識者が
みんなの党について見解を述べております。

その中で、「みんなの党は、しがらみがないからこそ解党に至った
という意見があり、個人的になかなか刺さるものがありました。

政党・政治家・政治団体に「しがらみ(結びつき)」はつきものです。
応援してくれたら、その勢力のために恩返しをしなければならない…
その中で、様々な政策優先順位や予算配分が決定していく。

こうした「システム」の中で、日本の間接民主主義は出来上がってきました。
そしてこれはある意味、政治家や政党が「継続」することにもつながります。

「○○党から離党したい」
「もう政治家なんて、やめてしまいたい」

仮に政治家本人がそう思ったとしても、
後援会や支援者がそれを絶対に許さない。
そのため、政治家が今の立場を続けていく…。

良くも悪くも、こうした「しがらみ」によるパワーバランスが、
現実に政治の世界に存在することは事実だと思います。

企業団体献金は受け取らない。
特定の組織・団体からの応援・推薦は受けない。

この姿勢を貫いてきたみんなの党は、そうした「圧力」からほとんど無縁であったがゆえ、
あっさりと議員のみの多数決で解党に至ってしまったのではないか。
それは確かに、ある一面では正しい指摘かもしれません。

加えて、そうした「圧力」を色々な意味で持っていたであろう元代表から、
新体制に変わった途端に組織崩壊の一途を辿ったという事実も、
この意見の論拠の一つになるような気もしています。

この指摘をされた方は、
「国民としっかり結びついた政党・活動こそが必要」
と続けてます。それは本当に正しいと思います。

しかしながら、我が国における「結びつき」というのは、
有権者のおねだりと政治家の施しという、癒着関係を意味することも事実です。

直接民主的な有権者との結びつきを強めながら、
あくまでしがらみにとらわれない、新しい政党政治。

そんなものが、なんとか存在できないものか…と、頭を悩ませる毎日です。
これほどまでに投票先が見当たらない衆院選前には、なおさら。

「あなたは、これからどうするの?」
「○○した方が良い。××党に入れてもらいなさい」

まだまだ連日、たくさんの方からご心配・アドバイスをいただきます。
皆さまのおっしゃることは、一つ一つ本当に身になることばかりです。
理想や御託ばかり言っても、仕方のないこともわかっています。

しかしながら、再選や将来のためとはいえ、
従来の政治家と似たようなこと・同じことをやるのでは、
私がわざわざこの道を選んだ意味はまったくないのです。

せっかく期せずしていただいた空白の期間。
焦らずに、「私にしかできないこと」「前例がないけれど挑戦すべきこと」を、
もう少し時間をかけて考えさせてもらいたいと思っています。

今後衆院選の投票日までは、各党の政策分析などをブログで行っていきます。
少しでも、投票の参考になれば幸いです。

それでは、また明日。
師走もがんばりましょう!

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 40歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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