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日本の農家に革命を。米の味の違いがわからない?!議員たちによる農業視察

みんなの党青年局の視察、

「Action11」
http://www.action11.jp/

今回のメインテーマは、ずばり農業。
宮城県で三本の指に入ると言われる大農家、
舞台ファームの針生社長の精米工場を訪問し、お話を伺いました。

写真 1

最近、コンビニなどで主に一人暮らし向けに、
炊飯器一回分のお米をバラ売りしているのを見かけますよね?

2キロや5キロ単位で米袋を購入したものの、
単身や夫婦なのでそこまで消費が進まず、やがて酸化・劣化していき、
不味くなって捨ててしまう。そしてやがて、お米自体を買わなくなってしまう…

キロ単位でしかお米が買えないのは、時代に合ってないのではないか?
キロ単位で買う場合でも、少しでも劣化を防ぐために、
小分けにされている方が良いに決まっている…

そんなお米の販売・流通のイノベーションを起こした舞台ファーム
東日本大震災では壊滅的な打撃を受け、4億円もの負債を抱えたとのこと。

写真

多くの農家が廃業したり、行政の復興援助金頼みになる中、
舞台ファームは「攻め」をしかけます。地元仙台の企業であり、
無借金・優良経営を続けるオーナー企業

「アイリスオーヤマ」
http://www.irisplaza.co.jp/kome/

にこの

「お米の酸化を防ぐ特別な袋で包装し、小分けにして売る」
「どこよりも美味しく安全なお米を届け、農業流通と販売に革命を起こす」

というアイディアを農家の立場から持ち込み、合弁会社を設立。
いまや精米から包装・出荷までをフルオートメーションで行う
最新鋭の工場を設立するまでに至っています。

最先端のコールド製法で作られ、アイリスの技術を活かした新鮮小袋パックで
保存されたコメがいかに美味しいか、正解を隠しての食べ比べも行われました。

写真 2

「白シールが御社の米ですよね!美味しいっ!」
「見た目も全然ちがいますねっ!いやぁ、こんなに違いが出るんですねー」

写真 3

と、自信満々で米を味わいながら話し合う参加議員たちですが、
なんと15名中14名が不正解という大誤爆!

こちらの工場で精米&パックされたお米は、赤と緑シールだったという…
あの時の社長の表情が忘れられません。本当に本当に申し訳ございません。。
ちなみにただ一人正解したのは、

「神奈川の海原雄山」

こと久坂誠二県議会議員でした!
みんなと逆張りしただけだと思うけど!←

言い訳にしかなりませんが、どのお米もプロが炊いたのでとても美味しく、
ちょっと見た目の加工で間違えてしまった方が多かったのだと思います。
コールド製法の品質は、さすがの一言でした。

もともと大農家で地力が高いとはいえ、優良資本を呼び込み、
東日本大震災の被害から地力で立ち直った針生社長のお話は大変興味深いもので、

「いまの農政の補助金がもたらすのは、成長ではなく『膨脹』」
「成果に応じたインセンティブを設定しなければ、もらうことが目的になってしまう」

という指摘はまさにもっともなものでした。
ちなみに舞台ファームの次には、最先端の水耕栽培を視察しまして、

写真 5

土を使わず、ビニールハウスの中で1年中特定の野菜を
安定供給できる技術は非常に素晴らしいものですが、
この施設は作るのに必要な初期投資がなんと14億円!

うち、10億円は復興支援を含む補助金でまかない、
3年目の今年になってやっと黒字化のめどが立ったそうです。
これでは、補助金なしでは投資の回収は見込めなかったでしょう…。

写真 (1)

これは被災地に限った話ではありませんが、
「稼ぐ」「世界で勝てる」農業をつくるのは容易なことではなく、
一次産業の補助金をすべてなくすことは現実的ではありません。

しかしながら、針生社長のおっしゃっていた
「適切なインセンティブの設計」は、農政に限らず、
今後の政治の重要なテーマになってくるかと思います。

東京都にも、規模は小さいながらも農業があります。
最先端の技術とその実態で学んできたことを、都政の場でも活かせるよう、
引き続き勉強と研鑽を重ねて参ります。

それでは、また明日。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 40歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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