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タダ or 1万円?複雑すぎるぞ!政治家と「会費」の仕組み

日々のこと

新年会・会合ネタばかりですいません。だって毎日あるのだもの…
(たぶんこのシリーズ、あと1回くらい続きます)

1月は毎日各種会合があることは以前にお伝えした通りなのですが、
その案内状・招待状が届くと気になるのは「会費」について。
概ね、この3パターンに分類されることがわかってきました。

1.
明確に会費の記載があるもの
2.
会費の記載はあるが二重線で消してあり、「ご招待」と書いてあるもの
3.
会費の記載が一切ないもの

1番の対応は明快です。
2番については、記載のある金額を封筒に用意しておいて入り口の受付で提出し、

受「ご招待ですので、会費は結構です」
政「いえいえ、飲食を伴うものですから…」
受「そうですか、それでは頂戴いたします」

というやり取りをするのがスマートなマナーだそうです。
まあ、ここまでは理解できます。民間企業でもたまにあるパターンですしね。
(なお、別に払わなくても参加拒否されることはありません。当然ながら。)

問題は3番で、かつ飲食を伴う会合の場合です。
わざわざ丁寧に「お心遣いは一切無用でお願いします」なんて記載していることもあります。

政治家の寄付については最近格段に厳しくなっていることですし、
そういうものかと思って手ぶらで参加して、飲み物なども
勧められるままにいただいていたのですが…

数件目の会合で、列が出来ていて気づきました。

…みんな、やっぱり「会費」払ってるじゃん!!

や、やられた…。
封筒なので中身は見れませんが、こういう場合
5千円~1万円程度を包んでおくのが「(政治家の)常識」のようです。

これまでの会合では周囲の方々から、

「あいつ、空気読めてないな」
「食い逃げ野郎だな」
「きっとモテない独身だ」(そうだけど)

と思われていたことは間違いありません。。
しょんぼりしながら頼れる先輩議員に聞いてみたところ、

1)
会費の記載がない場合、事前に「会費はおいくらですか?」と電話で問い合わせる
2)
さらに選挙区の他の議員に「本当に会費いらないんですかね?」と確認する
3)
それでも念のため、5千円を入れた会費袋を懐に忍ばせて持っていく

ここまでしておくと安心なんだそうです。
べ、勉強になります。。

しかしながら、この「慣習」は自分の感覚ではやっぱり納得できません。
そもそも公職選挙法を厳密に解釈すれば、会費の記載のない会合で
会費相当の金額を払うことは「寄付」にあたる禁止行為
です。

ところが、「飲食を伴う場合、その対価として適切なラインまではOK」
というグレーなローカルルールがあるため(?)、こういうことが
まかり通っているのが実情であると考えられます。

会費の明示がない場合、5千円払うのも1万円払うのも政治家の胸先採寸。
じゃあそれって、やっぱり事実上の「心遣い≒寄付」になるんじゃないの?
ていうか、こんなことばっかやってるから政治不信が広がるんだよ!

…なんて、自分は正直思います。

たまに議論になりますが、もう一律で政治家の冠婚葬祭・会合への出席は
禁止にしてみるのも、あながち荒唐無稽な話しではありません。

あーあ、嫌になっちゃうなぁ…と思いつつ、新年会シーズンはまだまだ続く。
こういうのをくぐり抜けて、一年生議員も染まっていくんですかね。嫌ですね。
初心を忘れずに頑張って行きたいと思います。

なお新年会に出ているだけではなく(苦笑)、
視察なども行っておりますが、それはまた次回の記事に。
ではでは、本日はこの辺りで。

【おまけ:とある議員の一日2014/01/14】

「政治家の一日ってどんな感じなの?」

と聞かれることが多いので、書けるときにはメモ代わりに記載しておきます。
何かのご参考になれば幸いです。

十条駅北口にて街頭活動(2h)

十条地域の清掃活動(2h)

東京都運営の葛西臨海公園を視察(移動込み6h)

土建組合北支部旗開き(1h)

事務作業・ブログ更新@自宅(1h)

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 40歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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