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日曜日は葛飾区議会選挙の投票日!ですが…

日々のこと

現在、葛飾区は区議会議員選挙の真っ只中!
みんなの党からも2名の公認候補が挑戦しており、
朝の街頭演説の応援にそれぞれ行って参りました(短い時間で申し訳ない…)。

image (2)

街の社労士、うめだ信利候補!
http://www.umeda-nobutoshi.net/

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葛飾区を丸洗い!クリーニング屋さんくまくら章雄候補!
http://kumakura-akio.com/

実は区議会議員選挙の応援に行くのは初めてだったのですが、
国政選挙とも都議会議員選挙ともまるで違う様相を醸しだしております。

なにせ候補者の数が段違い(数十人)ですから、
昇降客数の多い駅には複数の候補・陣営が入り乱れてます。

image (1)

この日は自民・維新・みんなの3種類の旗が立ってました…。
このあたりが、

「先客がいるから別の駅に行こうか」

となる国政・都議会選挙との大きな違いですね。
声の張り合いで、8時を過ぎると選挙カーの音が混戦しまくりです。

…しかしながら。

このような候補者側のヒートアップと裏腹に、
区議会などの地方選挙の投票率は高くありません。

「選挙?ちゃんと行ってるよ!」

という人でも、それはたいてい国政選挙のことで、
地方議会の選挙には行ったことがないという人も珍しくないでしょう。
その結果、昨今の地方議会選挙の投票率はだいたい30~40%台です。

この理由を分析しますと、

「候補者が多すぎて、わけがわかんないから」
「自分が投票しても何も影響がない気がするから」

という2つに集約されると思うのですが、
この感覚は実は正しくて、日本の地方議会選挙制度には大きな問題があります

葛飾区議会選挙の場合、60名弱が立候補して、当選するのは40名。
しかし、有権者が入れられるのはたったの一票です。
これを

大選挙区単記制

と言いますが、こんなヘンテコな選挙制度を
実施しているのは、実は世界でほぼ日本だけなのです。

だって、40人も当選するのにたった1人しか選べないなんて、
冷静に考えたらおかしくないですか?!そして2000票前後のいわば
「一部の有権者」からの支持のみで当選した人が、市民の代弁者と言えるのでしょうか??

一般的には、例えば3名が当選する選挙だとすると、
有権者は3名の名前を書くことができます(大選挙区連記制)。

すると、政党側はきちんと候補者を3名ずつ立ててきて、
「政党対政党」という選挙の構図が機能するため、
有権者にもわかりやすい選挙になるのです。

ところが日本では前述のようにしこたま候補者が立ちますから、
それぞれの政党から無数の候補者が乱立します。
これでは特定政党の支持者であっても、誰に入れれば良いかわかりません。

結果、日本の地方議会選挙は政党というより「個人対個人」という構図になりやすく、
ある地域だけを後援会で固めたり、特定の企業団体から支持を得るなどの
いわゆる「古いタイプ」の政治家たちが跋扈することになります。

なお余談ですが、日本の地方議会が同じ政党同士でも別の会派を組んでいたり、
すぐに離党して無所属になったりとすっちゃかめっちゃかな状態が多いのは、議員本人が
政党というより「個人で勝ち上がった」という意識を持っていることと無関係ではないはずです。
(あと、事実上はどこかの政党にくっついている「自称無所属」も多い)

有権者視点に話を戻しますと、
こういうわけなので皆さまが

誰に入れていいかわからないし、

支持政党はあっても、当選後にその人が政党人として働くかもわからないし、

だったら、よくわかんないし投票に行かなくていいや!

なあんて考えてしまうのは、ある意味で合理的であると言えます。
ちゃんと政策や人物本位で投票するべきだ!と思いたいところですが、

「有権者は、個々人の人柄や政策まで吟味するほど選挙にコストをかけない」

というのは数多くの研究が証明していることでもあり、
そのためにこそ民主主義は政党政治というものを選択したはずです。

「選挙制度改革」というと小選挙区だ中選挙区だと
国政の話ばかりが注目されますが、我々に最も身近な地方議会選挙こそ
真っ先に改革が必要な選挙制度で実施されているのではないでしょうか。

とはいえ!!

投票に行かなくていい理由はありませんし、
新しい政治家を一人でも送り出さなければ
こうした現行の制度に問題提起をすることすらままなりません。

「誰に入れたら良いかわからないよ!」

という方は、あらゆる特定団体や組織から支持や応援を受けない、
唯一の改革政党「みんなの党」の候補者を、ぜひとも宜しくお願いいたします^^

それでは、また次回。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 40歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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