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みんなのメダルプロジェクトが「五里霧中」。五輪組織委員会に直接質疑をする機会が必要だ

日々のこと

こんばんは、都議会議員(北区選出)のおときた駿です。

都議会は閉会中になりますが、今日はオリパラ特別委員会が行われました。

聖火リレーに関する決定事項と、その他の重要事業に関する進捗状況が報告され、それに対する質疑。私からも開閉会式やアクセシビリティ・ガイドライン、みんなのメダルプロジェクト(二度目)について質問を行いました。

目標設定なしで「見切り発車」のメダルプロジェクト、やはり苦境に立たされる
http://otokitashun.com/blog/daily/18189/

とりわけリサイクル家電の回収状況について懸念を示す報道が相次いだ「みんなのメダルプロジェクト」については、私以外にも二人の委員が質問テーマとして取り上げ、その進捗状況を早期に公表すべきなどの指摘が相次ぎました。

3月末に回収終了となるにもかかわらず、本プロジェクトを主催する五輪組織委員会はいまだに各種の家電から

「金属を精錬中」
「各家電によって含有量が異なるため、全体状況は不明」

と主張しており、現時点の到達点はおろかリサイクル率100%を達成できる青写真がまったく見えないのが現状です。

小池知事知事は先般の記者会見で、東京都としても回収スポットの増設やさらなる企業への協力呼びかけを実施すると表明しました。

しかしながら、「今どこにいるのか、どういう状況なのか」というのがわからないまま施策を打っているので、それが問題解決に適切なアプローチなのか、闇雲に棍棒を振り回している非効率的な努力なのかを判断できません。

また他の委員からは、リサイクル家電の回収状況については東京都は「(スマホの)台数」で計算・公表しているのに対して、他の協力自治体は「重量(◯◯トン単位)」でそれを行っており、こうした状態もわかりづらさに拍車をかけているとの意見がありました。

これもまったくその通りで、この点からも本プロジェクトも迷走具合が伺える状態になってしまっています。

上記の問題も含めて今日の一連の質疑を聞いていて、やはり五輪組織委員会の担当者に直接質疑を行う機会が欲しいと切に感じましたし、また最後の意見表明でもその旨を述べさせていただきました。

東京都が主体的にやっている事業については良いのですが、結局メダルプロジェクトのように五輪組織委員会の事業になると質疑を行っても

「~と聞いている」
「都としても◯◯と要望していく」

という間接的なやり取りになってしまうので、情報量も圧倒的に少なく、要領を得ません。

例えばこのメダルプロジェクトに関して言えば、回収後の舞台裏でさらに深刻な事態が起こっているとの話もあるのですが、各家電メーカーや金属精錬事業者等との折衝状況については、五輪組織委員会に直接聞くほかない状況になっています。

改選前の前期には、五輪組織委員会の担当者を本特別委員会に招致することを主張していた都議もおり、議会構成が変われば実現するのではないかと期待されていたものの、現在のところ残念ながらそうした変化は起こっていません。

せっかくの特別委員会ですから、単に事業の事後報告と確認ではなく、リアルタイムで疑問点を問いただし、建設的な提案ができる場にすることが必要ではないでしょうか。

メダルプロジェクトについては引き続き進捗状況を厳しく注視して意見していくとともに、五輪組織委員会との直接対話を求めていくものです。

それでは、また明日。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 40歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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