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手話×ダンス×演劇!NPO法人「舞はんど舞らいふ」さんの旗揚げ公演に行ってきた

日々のこと,

こんばんは、都議会議員(北区選出)のおときた駿です。

本日はNPO法人「舞はんど舞らいふ」(以下略称・舞舞)さんからお誘いをいただき、旗揚げ公演の鑑賞に行って参りました。

舞舞さんは「聴者もろう者もみんなで楽しくダンスレッスン♪」をモットーに、ろう者の方も参加できる出張ダンスレッスンを行ったり、手話普及活動を行うNPO団体です。

理事長である麻矢さんは、2004年からずっとダンスを通じたカウンセリングや障害者支援の個人活動を行っており、2017年1月にNPO化。団体としては今回が初となる旗揚げ公演とのことでした。

舞舞の方々と直接の面識は特になかったものの、聴覚障害者の支援に取り組む私のブログを読んで下さっていたようで、公式HPを通じたメールにてご案内が。

こうしたお誘いが多くいただくものの、なかなか時間の制約もあって参加できないことが多いのですが、私自身もダンサーの端くれであることもあり、なんだか「ピン!」ときてありがたくご招待に預かることにした次第です。

内容は第一部はすべての台詞に手話が付くお芝居、第二部はダンス。出演者は聴者とろう者(舞舞さんでは「Deaf」と表記)の混成です。

お芝居の演目「HANDPOWER」は、聴導犬をモチーフとした物語。

目が不自由な方を助ける盲導犬の存在は広く知られていますが、耳が不自由な方をサポートする「聴導犬」もいることは、あまり知られていないのではないでしょうか。

聴導犬の役割(日本補助犬協会HPより)
http://www.hojyoken.or.jp/hearingdog/category1/

電話が鳴ったり、車が来たりすることを飼い主に教え、文字通り人間の耳の代わりとなって働く聴導犬。

ストーリーを通じて聴導犬の役割や、聴覚障害者は普段どのようなコミュニケーションを求めているかを伝えながら、歌やダンスなどのエンタメ要素もふんだんに盛り込まれた素晴らしい内容でした。

演者が全員手話をする演劇というのは初めてみましたが、台詞とダンスの振付に加えて手話まで覚えるって凄いな…!と素人の私は素直に驚きました。

第二部のダンスでも、Deafの方々が大活躍。音楽が聞こえないDeafダンサーのために、舞台の両袖下では手で大きくカウントを取る人を配置

音が聴こえない状態で「リズムをとる」のですから、もちろん健常者に比べて不利な点はあると思うのですが、聴者に負けない素晴らしいダンスパフォーマンスを披露してくださいました。

障害者が時に引きこもりがちになる社会問題に対して、スポーツなどのエンターテイメントは有効な解決策の1つです。

聴覚障害者は水泳などをやっていることが多いように思いますが、「ダンス」もまたハンディキャップの垣根を超えられるスポーツではないかと改めて今回感じました。

「踊り」は文化や言語を超越する、もっとも原始的で重要なコミュニケーションですからね!

そして手話に対する理解も、まだまだ日本社会においては十分であるとは言えません。

私自身も全国の地方自治体で条例化されている「手話言語条例」について、先進都市(明石市)の取り組みを参考に東京都でも条例化されるよう、かねてから議会等で訴えているところです。

【過去記事】
●実は日本には言語が2つある。日本語と、もう一つは…◯◯?!
●「当事者間の調整」という最も困難な課題をクリアした、兵庫県明石市の「手話言語・障害者コミュニケーション条例」

こちらについては実は進展があり、昨年12月には都が五輪を見据えて制定を急いでいる「障害者差別解消条例」の中に、手話を言語として位置づけ、都に対し普及に努めるように求める内容を盛り込むことが検討されているとの報道がされました(2017年12月19日NHKウェブ)。

「手話言語条例」として単独での成立ではないのは残念ではありますが、東京都が「手話は言語である」と位置づける動きを初めて見せたことは、極めて前向きな流れではないでしょうか。

この展開を後押しすることができるよう、引き続き私も議会内外で働きかけを続けて参ります。

お声がけをいただきましたNPO法人舞舞の麻矢さま、ありがとうございました!皆さまもぜひ、舞舞さんの活動にご注目ください。ダンスは楽しいですよ!

舞はんど舞らいふ公式HP
https://www.myhandmylife.or.jp/index.htm

それでは、また明日。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 40歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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