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9.19消防署訪問レポート

日々のこと

議会休会中の昨日、せっかく警察・消防委員会に所属したので
地元の消防署にご挨拶方々訪問しまして、防災や地域の課題など
様々なお話しを伺って参りました。

まずは朝イチで地元の王子署へ。
消防署長他幹部の方々と、方面本部長まで同席して下さいました。

火災や救急の発生件数や前年比、
地域別の特性などお話しを伺ったのですが、
一番びっくりしたのは

「埼玉から越境してくる緊急搬送とかあるんですか?」
「他の管轄の救急車が通ることはありますね。サイレンの音が違うからすぐわかりますよ」

…!!
サイレンの音に違いってあったのか!!

なんでも、特に所轄によって敢えて音を変えているわけではないそうですが、
各管轄で発注している車種やサイレンの機種によって音が異なるらしく、
その筋の人が聞けばすぐわかるらしいです(その筋?)。

お話しを伺った後に消防署内を見学させていただき、
最長で地上30mまで伸びるはしご車に乗せてもらいました!

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乗る前までは、「わーい、貴重な体験!」くらいに考えていたのですが、

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超高い。
怖い。

ポンプ車なめてました…

ビルの15階相当の高さに、はしご以外の拠り所がなく空中に浮いてるわけで、
そんなに高いところは苦手ではないのですが、
手に汗がびっしょりになりました…

救急車や消防車の中も見せてもらい、御礼を行って退出。
続いて滝野川署へ。

到着してお話しを伺い、外にでると

「本日出勤の隊員を、整列させておきました!」

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た、大変恐縮です…。

滝野川消防署には北区の管内で唯一「照明車」があり、
そちらも実際に伸ばして見せてもらいました。
100メートル先でも新聞が読める明るさになるそうです。

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またここ滝野川は、北区で唯一訓練所を併設している消防署で、
ある程度の広さと騒音を許容してくれる環境でないと訓練所を作ることは難しく、
管内に訓練所がない他の区からも訓練に来られるとのこと。

最後は赤羽署。
こちらは築37年(!)にもなる、年季の入った庁舎です。

赤羽署では、1分以内に行わなければならないという
「出動訓練」を、わざわざ私の訪問時間に合わせて行って下さいました。
毎日やっているそうですが、こちらも大変恐縮です…

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合図とともに平服の隊員たちが建物から飛び出し、
てきぱきと装備を整えて車に乗り込んでいく。
エンジンをかけて出ていくところまでで、見事に1分!

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装着すると全部で25kg以上にもなるという装備についても解説していただき、
日頃から意識を高く訓練・準備をされている職員の方々には頭の下がる思いでいっぱいです。

というわけで、ほぼ半日かけて区内の消防署を回らせていただき、
非常に学ぶことも多く、有意義な時間を過ごすことができました。

本当にどこの消防署も自分に対して親切で、
入口では副署長が必ず待機して出迎えてくれるし、隊員たちは整列して待っているし、
3つの消防署で内容が被らないように色々と連絡を取り合って内容も準備してくれていたみたいで…。

議員が「挨拶に行く」というだけで、たくさんの業務を増やしてしまった気もして、
うれしい反面、申し訳ない気持ちを感じた部分もありました。

彼らの費やした労力に応えられるよう、
警察・消防委員としてしっかりと防災の課題について取り組んでいく所存です。

伺ったお話しや課題点をまとめると以下の通り。
自分自身への備忘録もこめてメモ書き。


技術の進歩もあって、幸いなことに火災の件数は激減している
ただそのため、実地経験を積む機会が少なく新人たちが育たない


そこで訓練が非常に重要になるが、訓練所が少ない
北区には滝野川にしかなく、さらに他の区からも使用要請があるため、
満足に訓練をする時間を確保できない


庁舎の老朽化が進んでいる。管内には築40年を超える建物もあり、
耐震工事はしているが、大規模災害に対して不安がある。


消防団や地域の取り組みは活発だが、若い人が圧倒的に少ない
若い家族連れを巻き込むなどの施策を講じていきたい。


高齢化に伴い、救急の出動件数は増加の一方である。
とくにお年寄りや寝たきりの老人がベッドから落ちて起き上がれなくなり、
要請を受けて出動し、鍵をこじあけて家に入るような案件が増えている。
こうした事例に対して、救急車というスキームで対応していけるのか?

etc..

特に新人育成や訓練所の問題は目からウロコでした。

たしかに都心での住宅火災は、実感でも減っていると思います。
それが反面、消防員の現場経験も少なくしてしまう、と。

訓練の練度を上げるため、解体するビルがある時には
頼んでそこを1日使わせてもらい、実際に窓を壊したりドアを破ったり
本番さながらの訓練をさせてもらうこともあるそうです。

そして庁舎の建て替えや訓練所の増設のためには
一定以上の広さを持つ新たな用地を買い上げる必要がありますが、
かなりの騒音を出すため地域住民の理解を得ることにもなかなか難航するようで…

さらに当然、多額の予算も必要になってきます。

やはり大きくはお金の理由で老朽化や訓練所の増設が
先送りにされることもあるようですが、無駄な事業や天下りをなくし、
必要なところに予算が回るよう厳しく都政をチェックしていきたいと思います。

長くなりました、それでは今日はこのへんで。
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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 40歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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