ひらけ、東京!!

「認可外」「無認可」保育所の待遇改善・イメージ改善を!待機児童解消のための次の一手

日々のこと
LINEで送る
[`evernote` not found]

こんばんは、都議会議員(北区選出)のおときた駿です。

本日は区分として「認可外保育所」に分類される「おおぞら保育園」に視察へ伺いました。

これまで多くの認可保育所や小規模保育所、あるいは認証保育所などに訪れましたが、いわゆる「認可外」や「無認可」と言われる保育所に本格的に訪れるのは初めての体験でした。

御存知の通り、保育所にはいくつかの種類(分類)があります。行政が定めるもっとも厳しい基準をクリアしている「認可保育所」、東京都が独自に基準を定めている「認証保育所」。

他にも小規模保育所や保育ママ、事業所内保育など様々な保育サービスがある中で、「その他」とも言えるのが認可外・無認可保育所です。

待機児童問題の解消というと、とかく「(認可)保育所をどう増やすか」という点にばかり目が向きがちになりますが、実は既存の認可外・無認可保育所を改善し、活用することがその近道の一つではないかと考えています。

以下、課題と解決策についてまとめておきます。

●利用者間の格差、自治体間の格差の是正

認可保育所の抽選から落ち、認証保育所の入所もできなかった児童のうち一定数は、認可外・無認可の保育所を利用することになります。

しかしながら、以前から私が繰り返し繰り返し述べている通り、同じ税金を払っている市民であるにもかかわらず、認可保育所に入れた保護者は非常に安い価格でサービスを享受できるのに、入れなかった保護者は数倍もの経済的負担を強いられることになります。

参考:コストとリスクと、責任まで負わされる日本の母親たち
http://otokitashun.com/blog/policy/2808/

これほど不公平な格差はなく、この解消は急務です。解決策としては、認可保育所などの事業者側に補助金を出すスキームから、利用者側が任意の保育サービスで使えるチケットのようなものに予算を充てる「保育バウチャー」などの政策が考えられます。

そこで東京都が昨年度から実施し、小池都政で補正予算がついて拡張されたのが「認可外保育施設支援事業」で、認可外保育施設に通う保護者の負担を一部、都と基礎自治体が支援するものです。

事実上の「保育バウチャー」に近い形式であり、実際にこの実施によって認可外保育所側も大変助かっているそうです。

しかしながら、都と同時に基礎自治体に財政負担が生じることもあって、実施状況には自治体間格差が存在します。金額面や実施範囲において、次年度以降も拡張を試みていく必要があります。

●勤務保育士の待遇改善

「保育士不足」が叫ばれる昨今ですが、認可外・無認可保育所の人手不足はさらに深刻になっています。

行政も現在、キャリアアップ補助や借り上げ社宅制度など様々な支援メニューを用意していますが、それが適用されるのは主に認可保育園のみで、認可外・無認可に勤めている保育士には適用されない場合があります

同じく子どもの命を預かる保育士さんの待遇が、行政区分によって変わるというのは望ましいことではありません。認可外・無認可保育所は保育士確保のために求人給料を引き上げ、それが利用者負担額に反映されるという「悪循環」を招いている側面もあるそうです。

財源の問題に直面することは確かですが、この課題にも向き合わなければなりません。

●「認可外」「無認可」などのイメージの改善、情報提供の充実

東京都の制度上では「認可外」、事業者たち自身は「無認可」などの言葉を使うことも多い保育形態ですが、そのイメージは残念ながら、ポジティブなものではないのが実情ではないでしょうか。

「外」や「無」という言葉つくと、何かグレードが低いもの、事故ばかり起こっている悪質なものと捉える人も少なくありません。

しかしながら認可外・無認可保育所も無節操な運営をしているわけではなく、その多くは一定の基準を満たして行政から補助や支援を受ける形でしっかりとした運営が行われています

ある自治体ではこうしたイメージ改善のため、「私設保育園」というネーミングを行政が採用しているそうです。

また認可だけでなく、認可外・無認可保育所の利用状況を行政側が把握し、積極的に市民に提供していく必要もあるのではないでしょうか。

以上、まだまだ一部ではありますが、認可外・無認可保育所を取り巻く課題や、その改善策について解説させていただきました。

イメージ戦略を除けば、どれも改善・解決に一定の財源が必要となるものばかりです。理想を言っても、その財源をどこから捻出するのか、議会与党はしっかりと責任を持って検討しなければなりません。

既存の認可保育所への補助金スキームを見直すのか、あるいは社会保障制度全体の中で財源を捻出していくのか…

私自身の個人的な考えはありますが、大きくなった組織の中で、こうした点も改めて議論の俎上に上げていきたいと思います。

視察にご協力いただいた「おおぞら保育園」の皆さま、本当ありがとうございました!

それでは、また明日。

ここまで書くか!?
誰も語れなかった「不都合な真実」を、
現役議員が赤裸々に明かす。

「東京都の闇を暴く」

Amazonで購入する

ギャル男でもわかる政治の話
おときた駿

おときた駿 プロフィール
東京都議会議員(北区選出)/北区出身 34歳
1983年生まれ。早稲田大学政治経済学部を卒業後、LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループで7年間のビジネス経験を経て、現在東京都議会議員一期目。ネットを中心に積極的な情報発信を行い、日本初のブロガー議員として活動中。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

友だち追加
twitter @otokita
Facebook おときた駿

LINEで送る
[`evernote` not found]

ページトップへ