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都民ファーストの会が「小池知事のイエスマン」になるかどうか、その鍵は『情報公開』にあり!

日々のこと

こんばんは、都議会議員(北区選出)のおときた駿です。

選挙戦から丸一週間が立ちまして、当選報告に行く先々から、あるいは各種メディアから

「都民ファーストの会は、知事のイエスマンになるのでは?」
「知事頼みで当選した新人ばかりで、本当に物申せるのか?」

などのご意見をいただいています。その懸念はもっともで、我々自身がしっかりとその心配を払拭していかなければならない部分だと思います。

そのために何よりも重要な要素が、やはり「情報公開」です。どれだけ

「知事に物申してます!」
「自由闊達な議論が行われています!」

と口先だけで説明しても、そのプロセスがまったく見えず、最終的に知事の決定に従っているように見えたのでは、知事のイエスマンと捉えられても仕方ありません。

だからこその「情報公開」ですが、野田数新代表も単独インタビューの中で、このように答えています。重要な部分なので、該当部分をすべて引用。

「二元代表制が戦後初めて実現する」小池都知事の後任、野田数・都民ファースト新代表を直撃!(1)
https://abematimes.com/posts/2628726

ーー都民ファーストの会は都議会で知事を監視する立場。新人議員も多い中で、本当にチェックできるのか?

野田:チェックできるんです。なぜか。情報公開を進めるからです。都知事は行政の情報公開を一気に進めましたね。うちの公約集を見て頂ければ分かりますが、自民党都政の時代は、ほとんど情報公開で資料を取り寄せても”ノリ弁”。真っ黒ですよね。小池都知事になってから、個人情報以外は全部さらすようになった。これが議会ではまだ行われていませんので、行います。情報公開をしてメディアの皆さんに注目して頂きます。そうすれば、都民、国民の皆さんの目にさらされるわけですよ。その時に議会が”何だ、小池都知事へのチェック機能が働いていないね”となれば、議員は次の選挙でその責めを受けるんです。だから議会の情報公開が一番必要なんです。例えば、都議会本会議はインターネット中継をしていませんよね(※)。各委員会の理事会も非公開ですよね。秘密会ですよね。こういうのも公開するんですよ。

ーーネットメディアが記者クラブから排除されていた部分もあるが?

野田:入れていくんです。それによって、仮に都民ファーストの議員団が公約と違うことをやっていれば批判されるわけですよ。だから情報公開さえ進めれば、二元代表制が成り立つんです。今までは隠蔽体質だからチェックが働かない”一元代表制”だったんですよ。しかも議会のドンによる。都知事が都庁に来ないんですから。これまでも行政の情報公開をしてきますが、今度は議会の情報公開も進めることによって、二元代表制が戦後初めて実現します。

※上記記事より抜粋、強調筆者
※なお、本会議のネット中継は行われており、ネット中継がないのは常任委員会

議論のプロセスを透明化することで、本当に議員ひとりひとりが、小池知事や行政機関に対してときには「ノー」や対案を突きつけているか、メディアや都民の皆さまがチェックできる体制を整えていくわけですね。

これは議会内だけでなく、党内議論においても同様に重要になります。小池百合子特別顧問が、記者会見の中でこのように答えています。

小池知事 都民ファーストの議論公開を検討「見える化の方向性が自然」
https://thepage.jp/tokyo/detail/20170707-00000008-wordleaf

「(頭撮りなどした)後でその報告をするとか、いろいろ内容によって違ってくると思うが、基本的には見える化というのを都政に求めるのであるなら、(都民ファーストの)会のほうもそのような方向性をとるのが自然ではないかと思っている」と、都民ファーストの会も情報公開を考える意向を示した。

議員総会など、党内議論に関してもできる限りの公開を検討していく。これによって、組織内で自由闊達な意見交換が行われていることが「見える化」されます。その過程では議員たち一人ひとりがネットなどを通じて、自らの意見を表明していくことも重要でしょう。

そして喧々諤々の議論を経ながらも、決められた結論には一丸となって進んでいくことが何より肝要です。

ある党は途中の活発な議論を封じ、強引に執行部がトップダウンで物事を進めようとしたからこそ、政策決定後も不満を漏らす議員たちが続出し、学級崩壊のような状態に陥っていきました。

このような失敗例を肝に銘じて、都民ファーストの会は風通しの良い、新しい組織風土を創り上げていかなければなりません。繰り返しになりますが、そのための「情報公開」です。

議会・党内ともに即座にすべて公開!というわけにはいきませんが、着実に準備を前に進めながら、都民・国民の皆さまが「見える」「判断できる」体制を、早急に整えていきたいと思います。

引き続き、厳しい目で見守っていただければ幸いです。

それでは、また明日。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 40歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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