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それでもやっぱり「質問」頻度は、議員の活動量や質を図る目安の一つになりえる

日々のこと

こんばんは、都議会議員(北区選出)のおときた駿です。

先週のことになりますが、NPO法人「万年野党」さんが主催している「東京都議会三ツ星議員」という企画で、三ツ星議員(特別賞)に認定されました。

「三つ星議員」とは、議員を質問回数やその分量から徹底的に調査・評価をして、活動量が多い議員を優秀な議員として表彰する取り組みです。

「議員たちがきちんと仕事をやっているのか、外から見たらさっぱりわからない」

という人々の声に応えるために有志が始めた取り組みで、国会ではすでに数年前からスタートしていました。地方議会で調査・表彰がされるのは、今回の東京都議会が初めてです。

以下、データはすべて万年野党さんのHPより抜粋しています。

ランキングの核となっている「質問」には、本会議場の質問だけではなく、常任委員会や特別委員会での質問登壇も含まれます。私は総回数では17位にランクインしていました。

「文字数」って気にしたことがなかったけど、こちらは圏外…。簡潔明瞭な質問を心がけていますからね?!

会派の規模にかかわらず、毎定例会で自由意志で提出することができる「文書質問」に関しては、同会派の上田令子都議らとともに同率一位でした。

で、三ツ星議員は「質問数」「質問文字数」「文書質問数」の3つのうち2つで10位以内に入ることが表彰の条件のようです。

堂々の総合一位は、都民ファーストの会の上田令子都議!で、私はこの総合ランキングには入れなかったのですが…

その他の活動や質問内容から選定される「特別賞」をいただくことができました!選定の理由はというと…

昨年末のオリパラ委員会の質問内容ということで、こちらでブログにまとめたものですね。

1000万回のアプローチ機会を損失?!東京都がどれだけTwiter(SNS)で宝の持ち腐れをしているか、数字で説明してみた
http://otokitashun.com/blog/togikai/13506/

こんな細かい委員会質問の中身まで見て選定しているんだ!と超びっくり。

機会的に委員会の質問回数や文字数を調べるだけでなく、あの膨大な質問を内容まで精査しているのだから、選定には相当な労力がかかっていることでしょう…

これを国会版では毎年企画運営をされている、万年野党の方々には頭が下がるばかりです。大変お疲れ様でした。

また特別表彰には、同じく都民ファーストの会から両角みのる都議も受賞しています。小池知事を初期から支える「ファーストペンギン」三人衆は、めでたく全員受賞ということになりました^^

そして時同じくして、中央大学特任准教授の高橋亮平さんも、質問回数について分析した記事を上梓しています。

【都議会議員質問回数ランキング】任期4年間で1度も質問しなかったオールゼロ議員が10人(高橋亮平) – Y!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/byline/takahashiryohei/20170614-00072064/

こちらは本会議+文書質問の回数のみというランキング。1位は民進系の中村あつし都議と上田令子都議で、私は3位となっています。

こうした「質問量」で構成される評価やランキングに対しては、

「少人数の会派の方が、質問回数が増えるのは当たり前ではないか!」
「不公平なので参考にならない!」

という批判・意見もあります。たしかに議長・委員長は質問ができないことがあるなど、勘案しなければならない部分はあると思います。

しかしながら、万年野党の三ツ星議員も高橋亮平さんの調査も、その核となっている「文書質問」は会派規模にかかわらず自由意志で提出できるものです。

実際どちらのランキングでも一位には、第三会派の民進系と第四会派の共産党という、決して「少数会派」とはいえない規模の会派議員がランクインしています。

「会派人数が多いから、質問が回ってこない」というには言い訳に過ぎません。

高橋亮平さんの記事の終盤には、すべての項目で質問ゼロという「オールゼロ議員」も紹介されています。都議会のドンや現職議長を始め、重鎮と呼ばれる議員たちがズラリです。

確かに、質問だけが議員の仕事ではありませんし、これは実際に質問の「量」のみにフォーカスをあてた調査に過ぎません。しかし常識的に考えて、クオリティの高い質問や議会活動は、圧倒的な量をこなさないことには生まれてきません

こうした表彰や調査は絶対的な指標にはならないかもしれませんが、議員たちの普段の活動量を図る目安として、投票の参考になるのではないでしょうか。

これからも、活発なアウトプット・質問を続ける議員でありたいと思います。

それでは、また明日。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 40歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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