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その場にいない人間に対する罵詈雑言の嵐…これでいいのか、東京都議会っ!!※自民党に限る

こんばんは、おときた駿@ブロガー都議会議員(北区選出)です。

今日は長丁場のオリパラ特別委員会の質疑が行われました。質疑対象は五輪調査チームが提案している3施設(海の森競技場、アクアティックセンター、有明アリーナ)の見直し案についてです。

※都政改革本部・五輪調査チームの資料はこちらから
http://www.toseikaikaku.metro.tokyo.jp/kaigisiryou03.html

上山信一教授が顧問を務める五輪調査チームが出した報告書なのですから、当人たちを呼んで質疑応答をすれば良いと普通の感覚なら思うのですが…

前回のブログでもご報告した通り、いくつかの会派の意向により参考人招致は見送られました

参考:情報・議論の流れに置いていかれる都議会…オリパラ委員会の質疑は10日後、豊洲市場委員会は未だに開催されず!
http://otokitashun.com/blog/daily/13233/

で、欠席裁判のように行われた今日の委員会質疑が、とにかくひどいものでした。何がひどいって、不規則発言(ヤジ)があまりにも多すぎる

それも質問している人間や答弁している都職員ではなく、その場にいない調査チームのことをひたすら誹謗中傷しているのだから、開いた口が塞がりません。

「いい加減な調査してんじゃね~よ~」
「ふざんけんなよっ!」
「○○じゃねーの!」

などなど、小学生レベルの罵詈雑言を、自民党都議が質問している間ずーっと自民党都議が言い続けるという理解不能な亜空間が生じる事態に。

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あの「セクハラやじ問題」があってから、口汚いヤジはだいぶ少なくなっているので、こんな状態になっている委員会はオリパラ特別委員会くらいだと思います。

百歩譲って質問者や答弁者に対する「合いの手」や、間違いを指摘するヤジなら理解はできますが、その場にいない人間に対するヤジなんて単なる影口以外の何者でもありません。委員会という公的な場でやることでしょうか?

しかも先述のブログに書いた通り、呼ぼうと思えば上山信一教授を始めとする調査チームを参考人招致できたわけです。それなのに先送りにして招致を行わなかったのは、他ならぬヤジを飛ばしていた都議会自民党自身です。

…またこういうことをブログなどで書くと、

「議会のことを議会以外で発信する、けしからんやつがいる!」

と怒られるので、その後の自分の発言機会の時に、今回はこのようにキッパリと述べました。

最後に一言、意見を申し上げます。

今日は調査チームの報告書の内容を中心とした質疑が行われたにもかかわらず、調査チーム本人たちの参考人招致がなかったため、その内容は極めて不十分なものになってしまっていると感じています。

特に本日、この場にいない調査チームに対して、発言者以外の委員から強い言葉で不規則発言が何度も発せられたことは極めて遺憾であり、そうであればこの場に参考人として調査チームを呼ぶべきであったと思いますし、この委員会の権限でそうすることも十分に可能であったはずです。

改めて、実りある質疑を行うために調査チームの早期の参考人招致を求めるとともに、議会・委員会では正々堂々、建設的な議論を行うべきとの意見を申し上げまして、私の発言を終わります。

※不規則発言=ヤジのこと

そしたら終わった瞬間に、自民党都議にめちゃくちゃ凄まれましたけどね!

…結局、どこでやろうと怒られることに変わりはなかったようです(脱力)。

今日の質疑のすべてが無意味というわけではありませんが、こんな影口だらけで小学生の学級会以下の委員会に、どれほどの価値があるというのでしょうか?

つくづく残念でなりません。

もっとタイムリーに委員会を開く、参考人招致を行った質疑を行うなどすれば、建設的な議論ができるポテンシャルはこの委員会にいくらでもあるはずです。

例えば今日、最後に登壇した公明党のまつば都議の質問などが私はとても良いと感じまして、

「この3施設見直しをするにあたって、パラリンピック関係者から聞き取りが行われていないのではないか」
「ややもすると見直しが、『パラリンピック』を軽視する形で進んでいるのではないか」

との追及・提言は、非常に鋭くポイントを突いた価値あるものだと思います。

もし仮にこうした議論・提案が調査チームの報告書が最終採用される前に、調査チーム自身との間で行われていたら、

「結論を出す前に、もっとパラリンピック関係者の聞き取りを増やしましょう」
「パラリンピックを前提とした施設見直しを進めましょう」

といった具合に、建設的な形で提案に変更が加えられたかもしれません。

批判ばかりではなく都や調査チームにない視点から、問題提起や改善提案を行っていく。これこそが、議会・委員会に求められている本来のあり方ではないでしょうか。

都議会では公明党が議員報酬削減を打ち上げるなど改革が続いていますが、ほとんどの委員会で委員長ポストを占める都議会自民党だけが相変わらずこの体たらくでは、都議会改革は夢のまた夢です。

都民にとって価値ある議会へと生まれ変わるよう、引き続き議会内外で闘っていきたいと思います。

それでは、また明日。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 40歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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