もっと、新しい日本をつくろう

「新しい時代をつくるのは、老人ではない!」敬老の日だからこそ、高齢化が進む日本が取るべき政策を冷静に考えたい

日々のこと

こんばんは、おときた駿@ブロガー都議会議員(北区選出)です。

今日のブログのタイトルにしたのは言わずとしれた、機動戦士ガンダムの名キャラクターであるシャア・アズナブル氏(クワトロ・バジーナ氏)が発した名言です。このときのシャアさん、なんと27歳なんですよね…もうとっくに超えてしまった。。

さて、三連休の最終日は敬老の日でして、民進党の新代表に就任された蓮舫氏が「高齢者の原宿」とも言われる聖地・地蔵通り商店街などで街頭演説を行なったことがニュースになりました。

民進党の蓮舫代表「これからの主役は65歳以上だ!」 「敬老の日」に高齢者の聖地・巣鴨で演説 安倍晋三政権との対決姿勢も鮮明に – 産経ニュース
http://www.sankei.com/politics/news/160919/plt1609190021-n1.html

なお、私は高校生時代丸3年間、地蔵通りの入り口にあるマクドナルド巣鴨店でアルバイトをしてまして、地蔵通り商店街には人一倍思い入れがあります。縁日が行われる「4の日(4日、14日、24日)」は売上が1.5倍くらいになるんですよね。

マクドナルドは高齢者にも愛されております。意外とコーラとかLサイズで飲まれますし。年配の方に圧倒的な人気メニューはフィレオフィッシュですが。

そんな余談はさておき…

街頭演説では、人口減少と高齢化の進展を念頭に「これからは、この国の主役が65歳以上になる。そんな日本をつくろうじゃないか。人口減少、高齢化の何が悪い」と訴え、歯切れの良い“蓮舫節”を全開。

「人生の先輩方がどうやったら元気で、長く、自分らしく生きることができるのか、大きなかじ取りをさせていただきたい」と訴えた。

(産経新聞の記事中より抜粋、強調筆者)

どこまで本気で政策に反映されるつもりかわかりませんし、就任直後のリップサービスも多く含まれているのでしょうが、シルバーデモクラシーに突入した我が国の政治の悪いところを凝縮したようなセリフだなと思わざるえません。

高齢者が生涯現役で働ける社会、活躍の場を生み出すことは政治の重要な責務です。一方で、新しい社会を創り上げていくのはやはり若い世代の役割であって、控えめに言っても高齢者の方々はそれをサポートする立場に回るべきではないでしょうか。

経験というものは非常に大切ですが、一方で豊かな経験則が新しい挑戦を阻害することもあります。柔軟な発想や思い切った行動力も、年齢とともに失われていくのは確かなことで、これは誰も否定できない事実です(もちろん、例外や個人差はありますけども)。

ご自身も現役世代であり、なかなか引退しない政界の「重鎮」たちに頭を悩ませてきたであろう蓮舫氏は、そんなことを百も承知でわかっているはずです。であれば蓮舫氏が巣鴨・地蔵通りで訴えかけるべきことは、

「これから日本社会は大きく変革の時を迎えていきます。少子高齢化が進み、若い世代に支えられて老後を過ごすことは容易ではありません。これからはできる限りの自助努力で、高齢者の方々も同世代で互いに支え合えながら、自分らしく行きていこうではありませんか

控えめに言ってもこうした内容ではないでしょうか。舞台の主役は、脇役に寄りかかって終幕を迎えませんからね。

そして政治家はいい加減、高齢者向けの社会保障を見直さなければ、将来世代への投資など不可能だということを認めるべきです。それはつまり、高齢者の方々に「痛みを取る」ことをお願いすることを意味します。

高齢者が投票の中心となる社会で、それは本当に勇気のいる行動でしょう。

ですが、既得権にまみれて老人政党になった自民党には絶対にできない、その一歩を踏み出すことこそ、20年後・30年後のことを考える将来世代の政治家の責務ではないでしょうか。

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高齢者だけが利用できる「シルバーパス(敬老パス)」を廃止した方が良い3つの理由
http://www.minnanokaigo.com/news/N34981608/

最近になってまた、以前にまとめた「シルバーパス」を廃止・合理化して将来世代の投資に充てるべき、との記事が良く読まれています。

お年寄りを無条件に敬う「敬老思想」で設計された社会保障制度は完全に時代にそぐわないものになっており、高齢者が増えてそれこそ「主役」にすらなれる時代であれば、現実に即した改善が必要になります。

「高齢者=貧しい=かわいそう」という発想から脱却し、財力・能力のある人生の先輩方には自らの力で人生をまっとうすることをお願いしていかなければなりません。

民進党の代表戦では、玉木雄一郎候補が「こども国債」という大胆な政策を訴えるなど、三候補すべてが将来世代への投資を口にしました。であればやるべきは、地蔵通りでリップサービスを行うことではないはずです。

蓮舫新代表にはぜひとも、自民党には打ち出せない大胆な将来世代への予算の投資・社会保障制度の見直しを提案する、責任野党を創り上げてほしいと期待する次第です。

ああ、また「高齢者いじめだ!」「オマエは苦労をしらない若造だから、そんなことが言えるんだ!」って怒られるなあ。。

なお私は、遅くとも60歳になったら政治家を引退して、どんな状況であっても後人に道を譲るつもりです。老いた私が前言を翻しそうになったら、このブログを突きつけて説教してください。

そして明日20日は、そんな私の32歳最後の日。

早朝TBS「ビビット」→午後「ゴゴスマ」に電話登板の後、23時からフジテレビホウドウキョク「真夜中のニャーゴ」に出演して生放送中に33歳の誕生日を迎えるという奇天烈な展開になりそうです。

真夜中のニャーゴ
http://www.houdoukyoku.jp/pc/archive/0005/

番組を閲覧しながら、私の33歳をお祝いしてくれても良いんだからねっ!

それでは、また明日。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 40歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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