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聴覚障害者と発達障害者がお付き合い?!「ボクの彼女は発達障害」作者のくらげさん&あおさんカップルに会ってきた

日々のこと, ,

こんばんは、おときた駿@ブロガー都議会議員(北区選出)です。
本日は素敵なご夫婦…いや、まだカップルとお食事をしてきました。

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重版を重ねるヒット作、

「ボクの彼女は発達障害 障害者カップルのドタバタ日記」

の作者であるくらげさんと、そのパートナーのあおさんです!
くらげさんは聴覚障害者で、あおさんは発達障害者。
ともにカミングアウトをしている障害者カップルです。

くらげさんとの出会いは、少々特殊で…
初めて連絡がきたのは、同じく聴覚障害者である斉藤りえ区議を
私がサポートして選挙戦が終わった直後。

メッセージを交わしてやり取りをしたくらいで、
その後は特に目立った交流もなかったのですが、

昨秋、中途半端な知識で発達障害のことを書いた私のブログが炎上
http://togetter.com/li/874495

Twitterを中心に集まる手厳しい意見に対して、
半泣きになりながらも逃げずに対応する当時のわたし

それを見ていたくらげさんが、「こいつはなかなか見どころがある!」と感じた(らしい)

発達障害に関する著作を2冊、すぐに送っていただく

その後も「何かあればお手伝いしますよ」と、適宜アドバイスをもらう間柄に…

といった感じでして、炎が産んだ絆と申しますか、
何がきっかけで人間関係が生まれるかなんてわからないものですね!
(いや、炎上はしないに越したことはないですけども)

直接お会いするのはくらげさんが2回目、
パートナーのあおさんは初対面だったのですが、
マンガのキャラクターそのままなやり取りが眼前で繰り広げられておりました^^

そんなくらげさんの著作、

「ボクの彼女は発達障害」

は、お互いにハンディキャップを持つ2人の日常を
楽しくコミカルにマンガで描きながら、悲壮感を漂わせることは一切なく、
「発達障害ってこういうものだよ」と優しく教えてくれる秀逸な作品です。

例えば、あおさんは「料理が苦手」というくだり。
巷の料理本やネット上のレシピなどには

「塩を少々…」
「いい感じに焦げ目がついたら…」

などの曖昧な表現が頻発されますが、
こうした定量的でない言葉に直面すると、
発達障害を持つあおさんはパニックを起こしてしまう
そうです。

「発達障害者でも理解しやすいレシピ本ってないでしょうか…」

というくらげさんの嘆きは、
少しの笑いとともに重要な問題提起をしています。

あるいはあおさんが、人の話を聞きながらメモを取るのが苦手な話。
彼女は人の話を聞くときに、

「一度脳内で文字化して、それを読む作業をしないと頭に入らない」

とのこと。
なのでこの作業と、メモをとる行為を重複することが難しくなるそうな。

そしてある時、聴覚障害者であるくらげさんが
情報保障(字幕保障)を受けているのを見て、

「おお、あれいいなぁ…」
「字幕があるから、いつもよりすんなり頭に入ってきた」

と感嘆していたそうです。
情報保障は決して聴覚障害者だけのためではなく、
高齢者や発達障害者にも役立つ
。まさにこれはその典型事例と言えるでしょう。

そんなわけで、不思議な御縁で交流させていただいているお二人ですが、
私自身はこれまでの人生の中で、障害者とほとんど触れ合ってこなかった人間です。

そんな私に時に厳しく、時に優しくアドバイスをいただける当事者が
周囲にいて下さることは、本当に心強い限りです。

今後もお二人の生活と本の続編に期待しながら(笑)、
様々な障害者を取り巻く社会の問題について学び、
政策提言を続けていきたいと思います。

「聴覚障害者と発達障害者が、一緒に生活なんてできるの?!」
「発達障害者ってどういう感じなのか、イマイチわからない」

そんな方はぜひ、くらげさんの著作を読んでみて下さいね。
もちろんこの一冊で、複雑な「発達障害」のすべてがわかるわけでは
ありませんが、取っ掛かりとしては最適な作品かと思います。

貴重な時間をいただいたくらげさん&あおさん、
今日は本当にありがとうございました!

それでは、また明日。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 40歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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