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選挙で議員の半分くらいが入れ替わる方が、議論も情報発信も活発になるのでは?

日々のこと

こんばんは、おときた駿@ブロガー都議会議員(北区選出)です。
先日、学生向けメディアの取材で大学生たちから質問を受けたのですが、

「政治家に向いてる人ってどういう人ですか?必要な能力ってなんですか?」

と聞かれまして、

「問題や課題を発見する能力。それらを発見するために、
 常に様々な情報にアンテナを張っているような人」

みたいなことを答えました。
つつがなく行政運営をするのは官僚・役人の仕事なので、
政治家はそこに

「もっと改善できる点がある」
「こういうところにエラーがあるのではないか」

と突っ込んでいくことが重要な役割です。
そのためには民間や海外事例との比較など、
様々な視点や新しい発想が非常に大切になります。

こうした問題・課題発見という点に限っては、
新人議員の方が活発に行える可能性が高いと思います。

政界の常識は世間の非常識と言われるように、
外から飛び込んでくると様々な矛盾や疑問にぶつかる機会が多いからです。
私自身、ある意味で見るものすべてが新鮮=突っ込みどころ満載でした。

逆に二期・三期と続けていくと経験値が積まれる一方で、、
新鮮な視点は持ちづらくなります。四期・五期と連続当選している
大物議員の中には、

「もう充分、そういうのはやってきたから」

と公言し、ほとんど質問に登壇しない方々も少なくありません
もちろんベテラン議員の中には経験を活かしながら、常に新しい情報を取り入れて
議会質問を続ける素晴らしい方もいらっしゃいます。

その一方で、こうした「大物議員」たちがふんぞり返っている実情を見ると、
なんだかゲンナリせずにはいられないというのが正直なところです。

過日も滋賀県で六期務めた「大物議員」が、
甲子園出場高校の選手たちに暴言を吐いたことが話題となりまして、

「1回戦負けしろ」滋賀学園に県議が暴言
http://mainichi.jp/articles/20160330/k00/00m/040/144000c

「議長まで務めたベテラン議員でこれなのか」

ということが議論を呼んでおりました。
端的に言えば多選の弊害ということになりますけど、
長く同じ場所にいるために世間の常識からかけ離れてしまったのでしょう。

また欧米の研究では、

「連続当選を重ねた年配議員ほど、タウンミーティングの開催回数が少ない」

というデータもあるそうで、
自分の支援組織固めには熱心でも、民意を受け止める活動を
ベテラン議員ほど行わなくなっているのが実態
と言えます。

そうしたことを考えると、
議会の年齢・期数構成は逆くらいがちょうどいい気がします。

現在、都議会議員の平均年齢は約55歳くらいで、
一期目の新人議員は127名中34名と25パーセント程度です。

選挙の度に半分くらい入れ替わる、
新人議員シェアが50%を超えてくると議会活動も活発になり、
またタウンミーティングやSNSでの情報発信も盛んになる
のではないでしょうか。

以上は別に、私が一期でやめるつもりだとかそういう前フリではありません(笑)。
新鮮な視点と経験のミックスこそがベストであり、何年政治家を続けても
議会質問が尽きないような存在でありたいものです。

それでは、また明日。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 40歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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