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平成25年11月20日 各会計決算特別委員会 意見開陳

委員会,

〇おときた委員 みんなの党を代表して、平成二十四年度の各会計決算についての意見開陳を行います。
 平成二十四年度は、五年ぶりに都税収入がプラスに転じたことが注目をされましたが、中期的な経済状況はいまだ予断を許さない段階であり、これまで以上に効率的かつ健全な財政運営が求められることは指摘をするまでもありません。
 今回の決算で出てきた総額の費用というのは、あくまでも結果にすぎません。そこに至る業務プロセスの中で、縦割りの弊害はないか、二重行政になってはいないか、不断の見直しを図り、よりよい事業を展開できるよう強く求めるものです。
 以下、各局について意見を述べます。
 まず、知事本局について申し上げます。
 一、全局横断的な事業については、知事本局が総合機能、調整機能を発揮し、より一層の効率的な運営を図られたい。
 次に、青少年・治安対策本部について申し上げます。
 一、ひきこもり等対策事業については、民間団体とも協力し、予防施策を含め、より一層の実効性のある取り組みを図られたい。
 一、多岐にわたる啓発事業については、行政効果を精査し、その必要性の有無などを検証されたい。
 次に、総務局について申し上げます。
 一、外郭団体に関しては、監理団体、報告団体にとどまらず、まずは全体像を把握し、その上であり方を再検討、不要な組織は徹底的に整理を進められたい。
 一、全庁横断的なIT統括部署の設立などを通じ、現行システムの検証を行い、都運営ホームページやIT運用の効率化と利便性向上に努められたい。
 次に、財務局について申し上げます。
 一、契約、入札に関しては、現行都庁内で実施されている指名競争入札を改め、原則、一般競争入札とする改革を検討されたい。
 一、外郭団体が実施する入札、契約について、都制度に準じた統一基準を設け、透明性、公平性を高められたい。
 一、都の行政財産を精査し、同一目的の重複サービスを解消し、不要な資産は売却を進められたい。
 次に、生活文化局について申し上げます。
 一、女性がさらに働きやすい環境を目指し、ワークライフバランス政策を拡充されたい。
 一、高齢者、若年者への啓発、相談体制の充実等を通じた、実効性のある消費者被害対策を講じられたい。
 一、私学助成については、私学間の健全な競争を促進し、一層の質の向上を促す形での制度運用に努められたい。
 次に、スポーツ振興局について申し上げます。
 一、パラリンピックの開催に向けて、バリアフリー化の一層の推進とノーマライゼーションの普及促進に努められたい。
 一、特別な施設が必要となる特殊競技の施設運営においては、当該スポーツの振興を図るとともに、一層の運営効率化に努められたい。
 一、葛西臨海公園のカヌースラローム競技場については、自然環境の保全を最優先し、建設場所を含めた再検討を進められたい。
 次に、都市整備局について申し上げます。
 一、近年増加しているシェアハウスなどの賃貸住宅の実態把握に努め、時代や地域特性に見合った住環境改善施策を講じられたい。
 一、多くの空室を抱える民間住宅やUR住宅の活用など、公設公営の都営住宅のあり方を再検討されたい。
 次に、環境局について申し上げます。
 一、環境エネルギー政策としてスマートメーターの導入を促進し、検証結果を今後の事業推進に生かされたい。
 一、六価クロム、ダイオキシン、放射能などの土壌汚染についての状況を正確に把握し、改善に努められたい。
 次に、福祉保健局について申し上げます。
 一、待機児童対策には、自治体を通じた事業者への助成だけではなく、利用者助成、保育バウチャーについても積極的に検討し、株式会社やNPOなどが保育事業に参入しやすい状態をつくられたい。
 一、病児、病後児保育に関して、都のアクションプログラム事業にのっとり、市区町村や事業者との検討を重ね、実施しやすい制度設計を図られたい。
 一、ふえ続ける児童虐待相談に対応するための人的資源と質の向上を図り、児童相談所機能の特別区への移管も含めたあらゆる改善策を検討されたい。
 一、民間養子縁組団体とも協力をして、東京都の養子縁組の取り組みをより一層進め、また、海外で行われている利用者助成、アドプションクレジットの仕組みも積極的に検証されたい。
 一、都内の受動喫煙防止対策については、検証可能かつ実効性のある取り組みを推進されたい。
 次に、産業労働局について申し上げます。
 一、若者の多様性のある働き方を支援し、雇用を促進されたい。
 一、一次産業への新規参入を促進し、また、後継者育成に向けた支援策を強化されたい。
 一、オリンピック・パラリンピック開催に向けた外国人観光客の誘致強化策を図られたい。
 次に、建設局について申し上げます。
 一、災害時の道路輸送を確保するための道路整備事業を確実に遂行されたい。
 一、電線類の地中化促進を加速させ、防災面や都市景観面にすぐれた都市づくりを推進されたい。
 次に、港湾局について申し上げます。
 一、大型クルーズ客船の寄港に対応可能なふ頭の整備を進められたい。
 一、首都東京の玄関口として、百から二百フィート級のメガヨットが来航したときに対応する、中小船舶の外国船係留施設を臨海副都心に増設されたい。
 次に、教育庁について申し上げます。
 一、ICT教育の実施については、導入機器が十分に活用されるよう、適切な措置をとられたい。
 一、教育庁人材バンクなど、民間の力を使って教育の質を向上させる事業に、より一層の注力を図られたい。
 最後に、警視庁について申し上げます。
 一、ドメスティックバイオレンスへの対応については、同性間で発生するケースなども鑑み、慎重かつ包括的な対応ができる措置を講じられたい。
 以上でみんなの党の意見開陳を終わります。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 40歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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